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2012/09/10

ちょいと倉橋防災ダムへ行ってきた。

  • 大和川水系/栗原川/奈良県
  • 形式:アースダム
  • 堤高:36.5m
  • 堤頂長:250m
  • 用途:洪水調節/かんがい用水
  • 着工:1987年/竣工:2000年
倉橋防災ダムへ行って来ました。

ここはもともとあった農業用のアースダムを嵩上げして、洪水調節機能を設けたので「防災ダム」という名前になってますよ。

ダム湖
右岸側にはこんな立派な石碑が3つもありました。

農業用のアースダムには、この手の石碑がよくあります。


当時ダムを作った人たちが

「俺達が地域のためにこのダムを作ったんだ!」

って感じで建てたんじゃないかと思います。

 これぞアースダム。

アースダムの絶対見ておきたいポイントの1つ。



天端はバッチリ整備されていました。


とても地域の人に親しまれ、大事にされている気がします。


こうんなふうにしっかりと整備されているアースダムは防災ダムに多い印象。





右岸より
右岸側から、眺めると青々としたアースダムの堤体が!

これだよこれ。こんな青々としたアースダムが見たかったんだよ!!

ここからそんな遠くもない本郷溜池は茶色かったからね。


左岸には立派な管理所と、嵩上げ改良の説明板。

ダム便覧にある写真から、かなり年月が経ったかのような・・・。





ダム湖側はしっかりとブロックで覆われていましたね。


上流斜面保護工(法枠ブロック張)だそうな。


これだけしっかりしていると安心感があるなー。








 洪水吐の導流部が思いの外大きめで、やっぱりしっかりとしたものがありました。




そんなに水量はあるんだろうか・・・??




越流堤
導流部がしっかりしていたので、越流堤も立派なものがありました。

左の穴は少しだけ低めに設置してあったので、あそこの水位から越流堤までの高さが洪水調節容量といったところでしょうか。

天端から下流を眺める


これらの田畑や民家を守るために、農業用ダムを防災ダムへ改良したんだなー。








直下へ移動して洪水吐の真下へ。

堤体に階段があるみたいです。

特に立入禁止にはなっていないので、登り降りも出来る様子。





 洪水吐の先は随分と絞られた造りになってましたよ。あれだけ立派な洪水吐だったのに、これは意外。

思ったほど水量は無いのかな?

その先には何やらバルブが。












「非常放流口ゲート」
でした。

口径が1,000mmもあるので、全開にしたら結構な量の水が吐けそうな気がする。

く ら は し
最後にちょっと離れたトコロから。

よーく見ると堤体に「くらはし」って書いてあるのが分かります。

ほんと、色々と大事にされているんだなーと実感するアースダムでした。

こういうアースダムは大好きですよ。他にも色々な「防災ダム」へ行ってみたいなー。