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2015年2月18日水曜日

ちょいと矢木沢ダム・奈良俣ダムの冬季見学会に参加してきた。

今回は矢木沢ダムと奈良俣ダムで冬季の見学会が行われたので参加してきました。過去に報道向け見学会は実施した事がありましたが、一般向けは初、冬の両ダムに一般人が入るのも初のとても貴重な見学会です。



矢木沢ダムから利根川水源の山々を望む

集合場所は水資源機構 沼田統合管理所 or 道の駅水紀行館 or JR水上駅のうち希望の場所から。太平洋側からも日本海側からも、電車でも車でも行きやすくてこの図らいはとても良かった。僕は東京から車で行ったので、沼田統合管理所(下地図)集合で参加。
沼田統合管理所から9名・道の駅水紀行館から1名・水上駅から5名の参加でした。





まずは、矢木沢ダムへ直行…ではなく、通り道の須田貝ダム(東京電力)へ立ち寄り。


でもやっぱり……


よく見えないのが須田貝ダム。夏場ならこのくらいなら見えるんだけど…


あ、大して変わらない?


須田貝ダムの時点で、こんなに雪が積もっています。
さらに標高が高い矢木沢ダム・奈良俣ダムではどんな事になっているのやら。


須田貝ダムから冬季通行止めで関係者以外立入禁止である管理用道路へ入ります。夏場は水資源機構が管理し、冬場は東京電力が管理をしているそうで、東京電力が除雪をしています。
それにしても…若干スケールの小さな立山黒部アルペンルート(Google画像検索)のような状態になっている。道路脇の雪壁は、乗っている車より高く積み上がっています。



管理用道路の途中で須田貝ダムをチラリ。やっぱり道路脇の雪でよく見えません。残念。


矢木沢ダムの下流側へ到着。ここも2m以上の雪が積もっています。


矢木沢ダムの下流面がチラリ。ここからダムまで歩いて行きます。


点検放流の時は人だらけになっていた道路もこの通り。


矢木沢ダムといえばこのスキージャンプ式洪水吐。
ここも雪がこんもり積もっています。スキージャンプ出来そう。



夏場の洪水吐はこんな感じ。


トンネルを通って先ほどの地点からダムまで歩きます。少々早歩きで10分くらい?
狭いところ・暗いところが苦手な人には厳しいかも。でも、ここしかルートがありません。


 トンネルはどこにあるかというと、上の写真の川の右岸にある道路の山側にそってあります。
トンネルを通って、東京電力の発電所建屋を抜けてダムへ入ります。
残念ながら、発電所建屋内は撮影禁止でした。


矢木沢ダム堤体内は1~2度で外より暖かいです。湿度は約10%ととても乾燥しています。
写真の壁もさっぱり濡れていませんね。
これは、冬場は関東平野を潤すために矢木沢ダムから利根川へ水をたくさん放流していて、ダム湖の水位が下がっているからだそう。ダム湖の水位が高いとコンクリートから水がしみでてきて、ダム内部の湿度がかなり高くなります。今年が特別渇水であるとか、そういう事ではなくて例年このような状態になるそうです。


ちなみに夏場の堤体内はこんな感じ。湿度が高くて、壁は水滴だらけ。


そしてまずは資料館へ。窓越しでよく写りません!
それにしても水位が低い。堤体内が乾燥しているのはこのためです。


簡単な説明の後、ダムの天端へ向かいます。すでにこの様子。
何度も矢木沢ダムへ行ったことがあるのに、自分の現在地がどこにあたるのかよく分かりません。


こちらは洪水吐ゲート前。欄干が雪で埋もれているのが見えるでしょうか。すごい積もり方!


矢木沢ダムの天端も雪で埋もれていて歩けるところはほとんど無く。
ある程度のところまでは、職員さまがラッセルしてくれていたのでなんとか歩いて天端へ向かいます。


重力式部分の様子。青い部分は欄干のはずだけど…??


洪水吐シュート部。やっぱりソリかスキーで滑りたい。


普段の様子はこちら。


なんとか堤体脇まで辿り着いて直下の様子。発電所建屋が雪で埋もれてる!
これはさすがに「直下にも行かせて!」とは言えない。そもそもドアが開かないらしいし。


矢木沢ダムのアーチは若干オーバーハングしているので、ダム下流面に雪は積もりません。
でも、雪の白さとダム堤体の白さのが相まってか、とても美しい。


アーチ部天端から戻って来くると少し晴れ間も見えてきました。


利根川の水源である奥の山々はたっぷり雪が被っています。
この雪が春になって溶けてくると、矢木沢ダムを常時満水位まで潤してくれるわけです。


ゲートピアからダム湖を望む。うーん、素敵。
京都の社寺で窓から外の景色が見えるアレっぽいイメージ。


車庫の屋根にひさしが付いていると思っていたら、雪庇でした。落ちてきたら危ない。


ちょっと待ち時間があったので、矢木沢ダムの所長さまの近くで聞こえるように
「ゲート室見てみたいなぁ」と独り言を言っていたら、見せてくれる事に!(しめしめ)


今まで特別な見学会にも何度か参加していたけど、矢木沢ダムのゲート室は初めて。


狙いはこのアングル。ちょっと俯瞰気味のアングルからばっちり見えました。


堤体内を歩く様子をプロジェクトX風に。
ゲート室の見学が終わったら矢木沢ダムでの見学は終了して、次は奈良俣ダムへ。


そうそう、最後に矢木沢ダムの所長さまと洪水吐をバックに記念撮影。



奈良俣ダムではまずは管理所へ。すごい大きさのつららが垂れ下がってました。


管理所(ダム湖側)から奈良俣ダムを望む。結氷&積雪したダム湖と堤体が一体化してて、ダム湖と堤体の境目がわからない。


まずは、天端へ。これ、天端です。


写真した半分は天端です。ダムの堤体です。積雪でさっぱり分かりません。


素敵な奈良俣ダムにテンションがあがり誰も足を踏み入れていないところへダイブ。


天端から下流側を。雪が邪魔でよく見えない。


堤体から左岸側を。


洪水吐から下流を望む。シュート部ももちろん雪が積もってます。雪崩れてなくて良かった。


奈良俣ダム左岸にあるヒルトップならまたの様子。
右の方をよーく見てみると…


工事用大型ダンプのタイヤのオブジェが雪で埋まってました。
これ、3mくらいの高さがあるんですけど…?


そして堤体直下へ。あいにくの曇りですけど、吹雪いてることも多いらしいので、見えるだけ良いみたい。一面真っ白で美しい。


こんな除雪車がおいてありました。もしかして、見学会のために除雪してくれたのかな…?


本日(2/17)の積雪深は3m近くとなり、奈良俣ダムでの積雪深としては過去最大級だそうです。


これで、今回の冬季見学会はおしまいです。
水資源機構の広報課に確認したところ、この見学会は初めての試みで次回の予定は現状ありません。反響と要望次第では…?との事なので、どんどん水資源機構にアピールしましょう。

「冬の矢木沢ダム・奈良俣ダムを見たいです!」とか

「都内近郊では味わえない積雪を楽しみたいです!」とか

「次の冬季見学会はいつですか?」とか

どんどん水資源機構に伝えましょう。


ちなみに今回の冬季見学会で、僕は両ダムの春夏秋冬の姿を見る事となりました。
春は融雪で貯水位が上がり満水近くまで水が貯まり融雪放流や点検放流をして、
夏は洪水に備えたり用水補給で水位を落とし、新緑であふれる山々を眺められ
秋は綺麗な紅葉と用水補給で下がりきった水位のダム湖を見て
冬は春にはダム湖と関東平野を潤すであろう大量の積雪に埋もれたダム。
雪と水とダム湖の変移を一年通して見ると、なんだか水の流れが見えてくるような気がしてきました。
大量に積もった雪がダムを通して長い月日をかけて、我が家の蛇口から出てくる水となると思うと感慨深いです。

今回はとても良いものを見せて頂きましてありがとうございました。
ぜひぜひ、今後も冬季見学会をやって欲しいと思います。


見学会当日のTwitterの様子はこちらから。
矢木沢ダム・奈良俣ダム冬季見学会 #冬やぎなら(Togetter)

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