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2019/12/11

ちょいと池原ダムの見学に行ってきた。

今回は夜雀さんと電源開発のご厚意により特別に池原ダムと池原発電所の見学に行ってきました。




池原ダム見学スタート

見学時間をたっぷり取るために、朝8時スタート。寒い。
最初はダム直下へ。

堤体には池原ダム 電源開発株式会社の看板があります。
直下から見てあのサイズなのだから相当大きいだろうと思ったら、池原ダムは縦横3mで電源開発株式会社は縦横2mらしい。デカい。

どこへ行っても良いという事で食い気味に堤体へ。

ここまで近いと良くわからない。

この壁の向こう側に、アーチダムで最大の貯水量が貯まっていると思うと…。

最下段のキャットウォークに何かの跡。おそらく堤内仮排水路でしょう。

ドームアーチの微妙な曲線、言葉にしづらい格好良さ。

中段キャットウォークへの階段。見た目以上に急です。

上段キャットウォークへ

直下から登っていく?とのお声がけには丁重にお断りして天端から上段キャットウォークへアクセスします。

階段が急、ステップ幅狭い、片手しか掴まれない、階段が揺れるで降りるのがめちゃくちゃ怖い!!職員さんなんでそんなスイスイ降りていくの。

上段キャットウォークも怖い。手すりちょっと低いしスカスカで丸見えだし…こんなに怖いキャットウォークは久々だ。川俣ダムや川治ダムでそれなりに鍛えてきたハズなのに。

ただ、見ての通りキャットウォークは幅が広いです。それに加えグレーチングではありません。真下が透けて見えないのは良いですね。非越流式ドームアーチで上から放流が来ないですからね。

それでも怖いものは怖いわけで。下流撮るのに堤体に張り付いてるのはちょっと笑ってしまう。

上段キャットウォークに来たらコレを撮らないと。








堤体を打設した際の型枠は結構大きいものが使われている。時代的には木製型枠なんだろうけどあまり見かけないサイズ。

洪水吐

池原ダムの洪水吐は貯水池を挟んで堤体の反対側にあります。川の蛇行を利用して堤体と洪水吐を別に作っていますが、よく考えられています。

堤体から洪水吐を見るとこんな具合。貯水位が低いのでゲート丸見え。

ゲートピアに登っちゃいます。

ゲートピアに反射板があるのは珍しい&間近で反射板見るの初めて。

ゲートピアから直下を望む。減勢工の形に注目。

ゲート放流1,000㎥/sくらいまでは減勢池から水路を通り低水路へ流れ込む。

ゲート放流2,000㎥/sくらいから減勢池よりスキージャンプ式で洪水を飛ばして減勢する。

別アングルからみると減勢池の壁の形の意味がよくわかります。
すごく考えられて作られてますね。

このときは貯水位が低くて洪水吐ゲートまで届いていませんでした。

選択取水設備

建設時はただの取水設備でしたが、後々選択取水が出来る設備へ改良されています。

池原ダムの選択取水設備は濁水対策のために作られています。
洪水時は濁度の高い中層から取水、洪水後は濁度が低い表層から取水して下流河川の濁水早期解消できるようにしています。
他のダムでは冷水対策で選択取水設備を作る事が多いイメージでしたけど、北山川では冷水についてはほとんど言われないとか。
新宮川水系河川整備基本方針 土砂管理等に関する資料より抜粋

電源神社

池原ダム監視所から階段を登っていくと電源神社があります。

このフォントがカッコいい。

ちなみに電源神社は(自分が知る限りでは)全国に6ヶ所。どういうルールで作られているんでしょうねー。


 これでお参りしていない電源神社は糠平ダムと水窪ダムの電源神社だけになりました。どちらもダムには行ってるのに…。

というわけで、池原ダム見学はここまで。次は池原発電所見学へ。